「 君の瞳に乾杯 」

2019.07.31

純恵の郷

イベントレポート

「花」はとても不思議です。

 

 

ひっそりと咲いていて、それでいて気にせずにはいられない。

 

花は人目を惹く魅力がある。

そして魅了する。

 

また、人を喜ばせ、楽しませ、癒し、和ませる。

 

 

女性を例えるに、よく「花」が持ち出されます。

 

日本では美人のことを、「立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花」と形容してきました。

 すらりと伸びた茎に美しい花の芍薬。

  華やかな牡丹。

   しなやかな茎の先端に、夏の風をうけてゆれる百合。
   甘い優美な香り。

 

「百合」は女性の名前にも用いられます。

 

日本には昔からたくさんの種類の百合が咲いていました。

そして日ノ本の百合は大変美しく、

近代、美しい日本の百合を原種として多くの掛け合わせがされて、

今のユリがあるそうです。

 

なかでもオリエンタル・ハイブリッドという分類に、

人々の心を捉えてやまない「カサブランカ」というユリがあります。

 大輪の花を咲かせ「ユリの女王」とも評される。

  甘く濃厚な香り。

   優雅で華麗、しなやかでいて凛とした。言葉では言い表せない魅力があります。

 

 

その「カサブランカ」が唐突に施設に優雅な色を魅せました。

  あの甘く優美な香りが漂い、大きな花とたくさんのつぼみが目を惹きます。

    その花の色のすばらしさ。

 

 

この「カサブランカ」は豪雪で有名な新潟県は魚沼の津南町で愛情いっぱいに育てられました。

 

津南町は「信濃川」が30万年以上かけて削り取ってできた河岸段丘にあり、
低い土地から高地までのその高低差を利用して年間300万本の出荷をされている有数のユリの生産地です。

 

このカサブランカのブランド名を「雪美人」と言います。

 

気品があり、あの白い花を想起させます。

 

生産者独自の厳しい規格で、秀品、優品のみが「雪美人」を名乗れるのだとか。

 

 

 

ご利用のお客様や面会に来られた方々も、この「カサブランカ」をご覧になり、
まずは「まあ、とっても綺麗。」と驚嘆され、にっこりと笑顔になられます。

 「とってもいい香りね。」とも。

 

 

 

 

 

ほんとうにありがとうございます。感謝します。

 「雪美人」をみていると、こころに「花」が咲いたようです。

 

 

新潟ゆかりの詩人、堀口大學が詠んだ詩があります。

  「 花は色、

     人はこころ 」

 

 

(2019年7月31日 介護老人保健施設 純恵の郷  事務管理課 時田 祐之)