Alma Mihama Driving School開講!!

2021.06.06

特別養護老人ホームアルマ美浜

イベントレポート

日曜日の午前中。平日は一杯になる駐車場もがらんとします。業者さんの出入りも少なく、日曜日限定でついに開講です。早朝から準備し「特設コース」完成。

前期(基礎編)、後期(上級編)の2部構成で対象はお客様や関係者をお乗せする総勢20名程度が対象です。今回は7名が休日返上で参加してくれました。因みにレッド、イエローのポール・パイロンは万一の際のゾーニング用にも使用されます。

目的:運転技術と危険察知能力の向上によりお客様に安心安全で快適な送迎を提供する。

前期目標 車体の基礎的知識と設計、特性に応じた運転技能の基礎編。物理的、アクティブセーフティの死角を知ることで事故の予防ができる。内容・・事前アンケート 認知機能検査(警察庁) 安全運転講習座学(全国、法人、事業所の送迎事故検証、県の事故統計等から学ぶ危険予知)同乗、車椅子乗車体験 実技演習 レポート提出

後期目標 揺れ返し、乗り心地の差の構造を知り、重心移動やアクセル・ブレーキワーク、ハンドリングテクニックを学び、ロールとピッチングを最小限に抑えた快適な乗り心地を提供できる。・・と、ちょっとマニアックです。

講師は・・若い頃・・「国内A級ライセンス」を所持し、サーキット走行やレースに参加したり、中型トラックで中距離トラッカーを4年間していた私が熱血指導です。マニアックすぎる様々な技術と過剰なレベルの車両知識含め伝授です。

アンケートを記入したら、皆が一番恐々している「認知機能検査」に始まる座学講習です。

テストで既にグロッキーな若手も・・若い方がプレッシャーはありますね・・。

いよいよ外での実地です。この春、エースとして長年貢献してくれたハイエース3台がキャラバンに入れ替わりました。

お客様には「広い!かっこいい!高級感ある!」と評判が良いです。 制服や施設内の基調色もアンバー系なので、ボディカラーも「アルマカラー」中心!

スーパーロングボディで、全長、ホイールベースともに約40cm長くなり、 狭小スペースでは取り回しにコツも必要です。ハイルーフの全高もさらに高くなっていますので、オープンカーにならない為にも高さ制限も要注意です。

車種ごとの特性、機能、ソナーやカメラの死角探し、広角カメラの距離感等々。皆で何度も運転席や周囲を確認。研修モットーはいつも「楽しく真剣に」です。和気あいあいしつつも超真剣。

 

 

キャラバン横の自転車も 皆、「怖いぐらい見えないよ~」と・・

いよいよ分乗して実走行へ。車椅子乗車も入れ替わり体験します。普段はない、他のドライバーの運転で街を一周して、個々の癖を把握、最後は難儀設定の車庫入れ。誘導も体験。降車後は、それぞれ気になった点の確認をしました。

初の車椅子乗車体験に「座っただけで怖い」「座面が高いから本当に怖かった、お客様の気持ちがわかった、いつもこうだったんだね」腰ベルトだけの危険性と不安感も体験。

全員がこの日最も苦戦したのが、いくつも罠が仕掛けてある激ムズ設定変則スラローム。セレナは5ナンバーボディですが距離感や死角の部分ではより難儀です。

あったはずのパイロンが視界から消えます。1番目、2番目、3番目と、ホットして気を抜くと、皆様ちゃんと次の罠にはまってくれます。直線ではクリアできない長いコース設定。

あちこちでパイロン(形状記憶)があらぬ姿に。

残念・・

自分の出番でなくても熱心にハンドル動作や車体の動きを観察。「やっぱり車好きが集まってるんだなー」と実感。お互いの気づき、意見を積極的に共有していました。かと思えば緊張しすぎて気分不良、動悸がでる人も・・パーフェクトクリアは1名でした。

これからも安全な移動手段である事は勿論、お客様が快適に送迎を楽しんでいただけるよう、送迎ドライバー一同、日々技術の研鑽に努めてまいります!

参加してくれたスタッフもお疲れ様でした。後日、損保会社の「安全運転診断」も実施します。

(2021年6月6日 特別養護老人ホーム アルマ美浜 水上)